日本はペロブスカイト太陽電池の発明国として、国内主要メーカーが世界トップレベルの開発を進めています。以下に主要な国内プレイヤーを詳しく紹介します。
積水化学工業
ステータス:量産ライン稼働(2025年)
国内で最も商業化が進んでいるメーカー。フィルム型(フレキシブル型)でのロール・トゥ・ロール量産を実現。
- 製品タイプ:フィルム型(フレキシブル・軽量)
- 製造方式:ロール・トゥ・ロール(R2R)スロットダイコート
- ターゲット市場:工場大屋根・BIPV・折板屋根
- モジュール効率:15〜17%(量産品目標)
- 特徴:軽量(シリコン型の約半分以下)・柔軟性・既存建物への後付け設置が可能
- グリーンイノベーション基金:採択済み(数十億円規模の支援)
パナソニック
ステータス:サンプル提供・タンデム型開発中
HIT太陽電池(ヘテロ接合型シリコン)で培った技術を活かし、タンデム型・建材一体型を開発中。
- 製品タイプ:ガラス基板型・タンデム型(ペロブスカイト+HIT)
- ターゲット市場:住宅用・建材一体型・高効率産業用
- 目標効率:タンデム型で30%超(商業製品目標)
- 特徴:既存のHIT太陽電池製造ラインへのペロブスカイト層追加で量産化を狙う
- 商業化目標:2027年前後
東芝
- 製品タイプ:フィルム型(フレキシブル)
- ターゲット市場:工場・倉庫屋根・インフラ向け大規模発電
- 実績:屋外実証3年以上・モジュール効率15%超
- 特徴:大面積モジュール(1m²超)での実証に注力。再エネ事業部門との連携
- 商業化目標:2028年前後
カネカ
- 製品タイプ:ペロブスカイト/HIT(ヘテロ接合Si)タンデム
- ターゲット市場:住宅用・高効率産業用
- 特徴:独自のバックコンタクト型HIT太陽電池の上にペロブスカイトを積層する超高効率構成を開発中
- 商業化目標:2030年前後
シャープ
- 製品タイプ:ガラス基板型・宇宙用も視野
- ターゲット市場:住宅用・宇宙用太陽電池(JAXAとの連携)
- 特徴:宇宙での軽量電源としてのペロブスカイト応用も研究。地上用は2028年以降の商業化を目指す
その他注目企業
| 企業名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 積水ハウス | BIPV向け | 自社住宅への組み込みを想定した実証実験 |
| トクヤマ | 材料供給 | ペロブスカイト前駆体材料の国内供給を目指す |
| 大日本印刷(DNP) | 封止材・フィルム | 高バリアフィルムなど封止材料の供給 |
| 住友化学 | 材料・HTL | 正孔輸送材料など機能性材料の研究・供給 |